阪神ゴメス32戦ぶり14号弾 すっきり4打点

3回表阪神2死一塁、右中間に2点本塁打を放つゴメス(撮影・狩俣裕三)

<巨人0-6阪神>◇7日◇東京ドーム

 出るときはぶりぶりっと出るもんだ。阪神マウロ・ゴメス内野手(31)が32試合ぶり(欠場1試合含む)の14号2ランをぶっ放すなど4打点を挙げた。1回に福留孝介外野手(39)の2点打で先制。6得点は5月28日巨人戦(東京ドーム)以来、30試合ぶり。6点差勝利は5月4日中日戦(ナゴヤドーム)以来49試合ぶり。久々の快勝後も、若手はドームで素振りをしてから帰路に就いた。

 ゴメスはそっとバットを足元に落とすと、ゆっくりと歩き出した。大アーチを放った男だけに許される至福のひととき。久々の感触に酔いしれながら、右中間中段への着弾を見届けた。

 「打った瞬間にホームランだと分かるぐらい、スイングもタイミングの取り方も、ボールとのコンタクトも良かったよ」

 2点リードの3回2死一塁、1ボール。巨人高木の外角高め140キロ直球をドンピシャのタイミングで強振した。14号2ラン。5月26日ヤクルト戦以来、実に32試合ぶり、127打席ぶりの1発だ。

 「ホームランを打てていないことは、そこまで気にしていなかった。しっかりタイミングを取ることだけを考えていたよ」

 6月30日DeNA戦から7月5日巨人戦までの5試合は計18打数1安打。今回の巨人3連戦中は片岡打撃コーチから密着指導を受け、復調を図っていた。ティー打撃では上体が浮き上がる癖を修正するため、足を大きく開いて低めのボールを打ち込む。ステップを踏んでボールをたたく。下半身主導のフォームを体に染みつかせた結果の快音だ。

 「どの乗り物も楽しかったけど、スプラッシュマウンテンは特に良かったね」

 3日前の4日、月曜の休養日を利用して家族孝行に励んだ。愛妻と娘2人、弟、妻の妹で計6人。朝から東京のチーム宿舎を出発し、千葉県内のディズニーランドに向かった。「カリフォルニアのディズニーランドは行ったことがあるけど、日本では初めてだね」。30度を超える暑さの中、アトラクションで大量の水しぶきを浴びてリフレッシュ。待望の1発でジェットコースター以上の興奮を全身で味わった。

 5回にも左前2点打を放ち、2戦連続マルチ安打で今季2度目の4打点。なかなか波に乗れない打線にパワーを注入し、5月28日巨人戦以来のチーム6得点を生んだ。

 金本監督は「やっぱり福留、ゴメスですよ。何年かぶり、みたいなホームラン。彼が打つと打たないとでは大きな違い。打てば勝てるという試合だった」。苦境に陥る今だからこそ、主砲の底力が試される。【佐井陽介】