神ってる広島鈴木「雲の上の存在」同学年の藤浪打ち

1回表広島2死満塁、鈴木は左前に先制の2点適時打を放つ。投手藤浪

<阪神2-8広島>◇8日◇甲子園

 「神ってる」広島鈴木が、同学年の阪神藤浪を打ち砕いた。1死満塁から2死となった1回。外角153キロをたたいて、2点の先制点をもぎ取った。一振りで試合を支配した。鈴木の一打でナインは躍る。2死一、三塁で重盗も決まった。初回の3点で流れはつかんだ。

 特別な空気が流れた。6回の3打席まで、藤浪が投じた13球中、11球が直球だった。「真っすぐで押してきているのが分かったので、僕も思い切って入れた。力まないようにと思っていた」。3回の打席は149キロに差し込まれ遊飛に倒れるも、6回は149キロを左翼線にはじき返し二塁打とした。力勝負を制した。

 1年目から1軍で活躍する藤浪は、鈴木にとって「雲の上の存在」だった。14年は2打数無安打も、レギュラーを奪った今季は6月24日に3打数1安打で三塁打を放った。この日は3打数2安打で通算8打数3安打、打率3割7分5厘とした。それでも「雲の上の存在は変わらない。これからも挑戦者として向かっていきたい」と謙虚な姿勢を貫く。

 緒方監督は「今日は誠也でしょう。あそこのチャンスをものにできなかったら試合はどうなっていたか分からなかった」と勝負強さを称賛した。「神ってる」男の活躍で、再び貯金は今季最多タイの17だ。【前原淳】