<ソフトバンク2-3楽天>◇8日◇ヤフオクドーム
御礼のハーラートップタイだ。楽天則本昂大投手(25)が、最多勝争いのライバル、ソフトバンク和田との投げ合いを制し9勝で並んだ。5回に松田に同点2ランを浴び、8回まで再三のピンチを背負いながら、8安打2失点で粘り抜いた。自身が持つ新人年からの2ケタ勝利記録を更新する4年連続に王手をかけた。
エースの自覚が表れていた。1点をリードした9回2死、則本はベンチ前でキャッチボールを始めた。最後まで行けるというアピールだった。最後は守護神・松井裕にマウンドを譲ることになったが悔いはない。「勝ち越してくれてホッとしました。抑えてくれると、安心して見ていました」と感謝の言葉を口にした。
気迫を前面に出した。8回にはこの日最速の152キロを投じた。柳田への四球となったが、2安打を許していた内川はフォークで三ゴロ併殺に仕留め小さくガッツポーズ。「毎回ランナー出してうまくなかったけど、粘り強く投げられた。バックを信じて投げました」と、野手にも感謝した。
信じるものが2つある。自分と仲間だ。「相手がどこであれ自分の投球ができれば、ソフトバンクとか関係ないと思う。今年はとにかく粘って、泥臭く踏ん張っていれば打線が逆転してくれる。信じてやっていることが成績にも反映されているんだと思う」。自分のボールを信じ、バックを信頼した投球が9つの白星につながった。
梨田監督もそんな姿勢を認める。「9回も行くつもりだったね。責任感を持って投げてくれた。勝ち越したので松井(裕)に代えたが、粘り強く投げてくれた」とねぎらった。
試合前練習の時、則本は岡島と工藤監督の元に向かった。オールスター監督推薦のお礼だった。激励を受け「頑張ります」と答えた。しかし、一足早くソフトバンクを抑え込んでしまった。「やられていたので、やり返したい気持ちだった」。6月24日に敗れた和田にも借りを返した。【矢後洋一】