阪神江越、休日返上打ち込みで外野手争い生き残るぞ

後方から金本監督が見つめる中、フリー打撃をする江越(撮影・宮崎幸一)

 勝つのは誰だ! 阪神江越大賀外野手(23)ら若手外野陣が11日、休日返上で野手指名練習に参加した。左翼と中堅のレギュラーが定まらない中、就任後初めて野手指名練習に参加した金本知憲監督(48)が、外野のポジション争いをあらためて宣言。右翼福留以外の残り2枠をかけた争いが、超変革の道を太くする。

 気温34度。金本監督も見守る中、灼熱(しゃくねつ)の甲子園で行われた指名練習で江越、中谷、高山の外野陣が滝のような汗を流しながらバットを振り込んだ。

 右翼には不動のレギュラー福留が構える。だが、開幕から85試合を消化した現在も左翼と中堅はその日暮らし。金本監督も頭を悩ませる現状だ。そんな中、指揮官から高い期待を寄せられるのが江越だ。3番で4試合連続起用されるが、その間4安打も打点0。この2試合で6三振した。

 ティー打撃からフリー打撃まで指揮官に密着指導を受けた。全体練習が終了してもなお、指導を続ける熱の入れようだった。その時間トータルでおよそ45分。監督の思いを一身に受ける男は「(スイングの)最後の形を言われています。素振りやティーの段階から、反復練習してやっていきたいです」と汗をぬぐった。監督と流した汗を結果にしようと必死だった。

 チャンスはいつまでも与えられるわけじゃない。生き残りをかけるのは、中谷も同じ。フリー打撃では大飛球を連発。その力強い打球に、隣で江越を指導していた金本監督も思わず目を向けた。広島3連戦では11打数1安打に沈んだが、反逆の準備は万全だ。そしてもう1人、2人に割って入ろうともがくのがドラフト1位高山だ。3日中日戦以降、スタメンから外れているが「(スタメンへの思いは)もちろんそれは強いです。僕自身調子が悪いとは思っていないので。もっとアピールしたい」と目をぎらつかせる。

 金本監督は、この3人に外野の残り2枠を競わせるのかとの問いに厳しい口調で言った。「現状はね。ラインアップはまったく分からないよ。3人で1つのポジションになるかも分からないし、ないかも分からない」と競争の激化に含みを持たせた。緒方や伊藤隼らもだまっていない。江越ら若虎が真のレギュラーになったとき、超変革は第2ステージへと進む。【梶本長之】