広島野村11勝 巨人キラーぶり発揮、今季3戦3勝

野村(左から3人目)はチームメートと勝利のハイタッチ(撮影・山崎安昭)

<広島13-3巨人>◇12日◇マツダスタジアム

 尊敬する先輩に勝利のバトンをつないだ。広島野村祐輔投手(27)が前半戦ラスト登板で、ハーラー独走の11勝目を挙げた。「本当に野手の方のおかげ。チームが勝って本当に良かった。野手の方、(捕手の)石原さんに本当に感謝したい」と自身7連勝にも周囲への感謝を口にした。6回で115球を要して7安打3失点。快投とはいかなかったが、大量援護に守られて試合を作った。

 1回1死二塁、坂本に左前にはじき返され、先制点を献上。不安定な立ち上がりにも「気持ちを落ち着かせて投げた」と動じなかった。捕手から返球を受け取ると、マウンド後方に降り、ロジンに触る…。深呼吸して再びマウンドに上がると、足場を確かめて捕手のサインをのぞき込む。黒田が時折マウンドで見せるルーティンのように時間を使い、後続を断った。

 今季を象徴する粘り強さには、好調打線の存在がある。「最少失点に抑えれば逆転してくれる。ビッグイニングを作らないように」。4回には2死満塁から広陵時代のチームメートである小林誠に右前へ2点打を浴びたが、続く大田を多彩な変化球で空振り三振。5回に7安打7得点とまた打線が爆発した。

 勝ち頭の粘投に、緒方監督は「巨人打線に合わされていたが、そういう日もある。6回3失点は十分ナイスピッチング」と成長を認める。今日13日には日米通算200勝に王手をかけている黒田がマウンドに上がる。前日11日、黒田からスパイクにミカンを忍ばせるいたずらをされた野村も、その瞬間を楽しみに待つ。