巨人が大逆転優勝へ「MIC」カギは競り合い

ロングティーを行う巨人阿部(撮影・たえ見朱実)

 巨人ナインが17日、大逆転優勝のカギに、接戦を制することを挙げた。14年まで3連覇を達成したチームのストロングスタイルは、土壇場での強さ。攻撃では代走鈴木や代打高橋由、投では山口、マシソンら、各役者が輝きを放った。残り59試合で首位広島とは10差。「MISSION IS COMPETITIVE(ミッション・イズ・コンペティティブ=任務は競ること)」で背中をとらえる。

 大逆転優勝のカギは何か。村田はじっくりと思いを巡らせ、口を開いた。「競る展開を作って、勝ちを拾っていくこと。終盤での強さはチームの持ち味。そういう試合を勝っていけば、流れも出て、勢いづく」。残り59試合で首位広島とは10差。リーグ最低に沈む得点力の向上が欠かせない。

 追われる者のつらさを肌で知るから、接戦での1点の重み、1勝の大きさを重要視した。「差が詰まってくれば、(広島は)あれ? と思ってくる。下が来ないと焦ることもないですから」。大ヒット映画「ミッションインポッシブル」ならぬ「MISSION IS COMPETITIVE」がカギとなる。

 08年に13ゲーム差を逆転した経験を持つ阿部は「3つの条件」を挙げた。「接戦に勝つことも大事だし、一番は直接対決に勝つこと。それと…、内海が勝つことかな」。すれ違った内海の専属トレーナー保田氏に聞こえるように言って、ニヤリと笑った。言葉の真意は「先発が試合を作って、先制できればいい形になる」とシンプルだった。

 この日は川崎市のジャイアンツ球場で、球宴出場組を除いたメンバーによる約2時間の全体練習を行った。今日18日の後半戦初戦は、敵地甲子園で迎える。前半戦を振り返った高橋監督は「最後の最後で点を取る試合、取られても追いつく試合が出てきている。それがこのまま出てくれれば」と粘りを評価し、後半戦での戦いにも求めた。「M・I・C」で首位広島を猛追する。【久保賢吾】

 ◆ミッション・インポッシブル トム・クルーズ主演のアメリカ映画。米テレビドラマ「スパイ大作戦」をベースとしたアクションもので、昨年公開が5シリーズ目。これまでの興行収入は20億9600万ドル(約2096億円)。