「神ってる」鈴木をネクストサークルに置き、広島新井貴浩内野手(39)が自身8年ぶりサヨナラアーチをかけた。同点の9回裏。祖父江の真っすぐを右翼席へたたき込み、チームを今季7度目のサヨナラ勝利に導いた。

 同点で迎えた9回。1死後、カウント1-1から甘く入った真っすぐを見逃さなかった。捉えた打球は右翼席へ一直線。手応えを感じた両手を解放するように、バットを放り投げた。ダイヤモンドを1周。本塁でチームメートから手荒い祝福を受けたベテランは「最高にうれしい」と表情を崩した。

 後半戦初戦から「神ってる」劇的勝利で貯金は再び今季最多タイの20となった。「2点リードされても、最後までみんな諦めていなかった。今日はたまたま最後に僕が決めただけ」。殊勲の39歳はチームの勝利を強調した。