<ヤクルト6-1阪神>◇6日◇神宮
真夏の省エネ投球だった。ヤクルト山中浩史投手(30)は、最後の打者ゴメスを106キロのカーブで空振り三振に仕留めると表情も変えずにクルリと背中を向けた。わずか104球完投で最下位脱出に貢献。5月3日のDeNA戦での105球完封より1球少なく阪神打線を料理した。「久々に勝てたのでうれしいです」と、6月17日以来の4勝目を喜んだ。
昨年も8月11日の広島戦で96球で完封しているが、実は夏が好きではない。4回に福留に被弾したあたりで右ふくらはぎをつりそうになった。「でも、いつものことなので。それでうまく力が抜けた」と苦笑い。この後はわずか2安打で二塁ベースも踏ませなかった。
阪神に強い。今季3試合2勝無敗で防御率は0・82だ。「たまたまです」と謙遜したが、真中監督は「積極的に打って来る打者に対して初球を慎重に入った」と評価した。1球凡退が7つ、2球が5つと早いカウントで退けた。緩急も駆使し最速124キロで、遅いカーブが98キロ。「高津コーチからはもっと遅く投げろと言われた」と、度胸満点に最後も106キロカーブで締めた。【矢後洋一】