<ヤクルト6-1阪神>◇6日◇神宮
これじゃ不快指数100%!? 阪神ランディ・メッセンジャー投手(34)が、セ本拠地で最も苦手とする神宮で、3年ぶりに3回もたず5失点KOされた。初回からピンチの連続。イライラが募るパターンに陥り、3回に打者一巡の猛攻を許した。鬼門に屈し2年ぶり2桁勝利はお預け。チームも3連勝を逃し、暑苦しさがまとわりついた。
蓄えたあごひげ、帽子のつばから大量に汗が滴り落ちた。メッセンジャーのイライラが収まらない。3回だ。先頭の坂口に右翼越えの二塁打を浴びると、今浪に右前打を許して一、三塁。続く山田、バレンティンには2者連続四球を与えて押し出し。その後も投手山中に一塁頭上を越える右前適時打を浴びるなど5失点。今季最短となる2回2/3でKOされ、握りしめたロジンバッグを地面にたたきつけた。
「見ての通り。相性は分からない」
試合後のメッセンジャーは厳しい表情でベンチから出てきた。試合開始の午後6時、神宮の気温は30度、湿度は80%だった。だが暑さだけが原因じゃない。なぜかこの球場ではふがいない投球が続く。今季は3月31日に登板したが、6回3失点。勝ち負けは付かなかったが、勝ちきれない。フラストレーションのたまる試合だった。
昨季は相性の悪さからシーズン登板を回避したほどだ。球場によって先発ローテーションの組み替えを強いられた。前年まで阪神の投手コーチを務めた中西清起氏(54=日刊スポーツ評論家)は「ロケーション(景色)を嫌った。バッターと対した際、どうもフラット感があるようだ」と解説していた。角度がなく打者を見下ろせない。マウンドからの景色がどうも気に入らない。
前夜は藤浪が2カ月ぶりの勝利を挙げた。さあ、メッセンジャーで連勝だ! 神宮を黄色く染める虎党のそんな願いは無残にも散った。藤浪とメッセンジャーが続けてマウンドに上がるとなぜか勝てない。4月12日、14日(いずれもDeNA戦)に連勝してから2人が並ぶ機会が4度あったが、いずれもどちらかが負けている。
金本監督も「やっぱりあの2人が両エースやから」と心配そうに話した。藤浪が上昇してメッセンジャーが下降線。これでは真夏の反攻は始まらない。【桝井聡】
▼メッセンジャーは今季最短の2イニング2/3で交代。先発した試合で3イニング未満の降板は、13年4月5日広島戦での2イニング(5失点)以来、3年ぶり。
▼メッセンジャーは神宮で通算15試合に登板し、4勝6敗と負けが先行。通算防御率5・57、被打率2割8分4厘、奪三振率7・63は、いずれもセ・リーグ球団の本拠地6球場中最悪だ。