日本ハム延長11回サヨナラ勝ち 鷹に3ゲーム差

11回裏2死一、二塁、サヨナラ一失を誘った田中賢(中央)はナインに水をかけられる

<日本ハム4-3西武>◇10日◇札幌ドーム

 勝利への執念が、グラブをはじいた。11回2死一、二塁。日本ハム田中賢の放った一塁線への鋭い打球が、西武のミスを誘った。二塁走者・西川が、サヨナラ勝利をもたらす歓喜のホームに滑り込んだ。

 田中賢 しっかりと打ったつもり。強襲(安打)にしてほしいですけど…。早く決めて家に帰りたいと思った。

 記録は失策だが、殊勲の一打が4時間32分の熱戦に終止符を打った。栗山監督も「これだけ目いっぱいいって、勝つのと引き分けるのでは違う。みんなよく頑張った」。瀬戸際でつかんだ白星をかみしめた。

 10回にはレアードを下げ、矢野を使った。ベンチ入りの野手は底をついた。けがのアクシデントの可能性もある。コーチ陣にも慎重な意見はあったが、指揮官は勝負をかけた。「いろいろベンチでも言われたけど、突っ走ります」。サヨナラ劇の直前には、左翼ポール際へ、中田が大ファウルを放った。リプレー検証も行われたが、判定は変わらず、仕切り直しで見逃し三振。田中賢は「入ったと思ったけど…。なんとか断ち切れた」。失いかけた流れを、気持ちで引き戻した。

 首位ソフトバンクが4連敗で、ゲーム差は3に縮まった。「1回も負けないようにと思ってやっている」と栗山監督。田中賢も言った。「しっかりとソフトバンクについていって、最後逆転して優勝したい」。最大11・5ゲーム差からのドラマチックなフィナーレへ。風向きは、確実に変わっている。【本間翼】