ソフトバンクM点灯王手から4連敗 テコ入れ実らず

ベンチで渋い表情で戦況を見つめる工藤監督(撮影・渦原淳)

<オリックス3-2ソフトバンク>◇10日◇京セラドーム大阪

 思いも寄らぬ失速だ。ソフトバンクが下位相手に2カード連続の負け越し。痛恨の取りこぼしで、今季2度目の4連敗を喫し、日本ハムとの差も3に縮められた。苦境を打開するために、ベンチは動いた。工藤政権では初めて柳田をクリーンアップから外し、2年ぶりに1番に起用。1打席目の出塁率の高さに着目し、序盤から主導権を握るのが狙いだった。5回に二塁打を放ったが、初回を含め、先頭打者で迎えた3度の打席はいずれも凡退。カンフル剤に即効性はなかった。

 「打撃コーチが提案してくれたが、うまくいく時もあれば、いかない時もある。みんな、何とかしたい気持ちは強い。それはなきゃいけないもの。(気持ちの)コントロールは選手個々でやっていかないと」。

 指揮官は重苦しい雰囲気の中、冷静に振り返った。流れが悪い時は運も相手につく。7回は松田が中前打で出塁したが、得点圏に進められずに無得点。その裏にオリックス小島の打球がバリオスの当たる不運もあり、決勝のホームを許した。

 「向こうの打球はお尻に当たって、うちの打球は正面にいく。切り替えることが大事だ。僕らがしっかり野球をやらないといけない。反省すべきところは反省する」。

 試合後のコーチ会議では、選手とのコミュニケーションをより深めることを要望した。重視してきた対話路線で苦境を乗り切る考えだ。

 優勝へのマジック点灯のチャンスをつかんでから、4戦全敗。工藤監督は自らに言い聞かせるように言った。

 「まだ上にいる。首位から落ちたわけじゃない。慌てて野球をする必要はない」。

 球宴明けは9勝10敗。どんな強いチームにも、試練の時は訪れる。【田口真一郎】