<阪神8-1中日>◇14日◇京セラドーム大阪
阪神岩崎が渋く勝利に貢献した。最大の正念場はプレーボール直後に訪れた。1回、堂上の左翼線二塁打などから1死満塁になる。高橋にもボールが3球先行。押し出し四球の瀬戸際で、冷静だった。
「普通に投げるだけですから。もうちょっと、しっかり入れるように…。初回のピンチの場面は何とかゼロでいけて良かったです」
高橋には直球で押し切って、外角135キロで空を切らせる。阿部も中飛で逃げ切った。
2回は下位打線を3者連続の空振り三振。2本塁打など8点の援護を受け、走者を出しながらも7回1失点で3勝目だ。昨季は評論家だった金本監督が高評価していたのが岩崎だ。「高めの真っすぐの球威」に目を見張る。118球の力投だが、指揮官はハードルを上げる。
「スタミナ的に課題のある投手。今日110球超えですか。次は120、130球を投げても球威が落ちない投球を見せてほしい」
2月のキャンプではブルペン投球とダッシュを繰り返す下柳臨時コーチ直伝の「インターバル・ピッチ」を行った。
昨季、8月は5戦先発し3勝2敗で防御率1・24。涼しげなたたずまいだが、立派な夏男。「去年も数字が出ている。いい印象を持って残りも頑張ります」。苦しんだ分だけスタミナは佳境で生きる。【酒井俊作】