日本ハム大谷弾で0・5差 直接対決で首位浮上へ

7回裏、大谷は右越えに2点本塁打を放ちベンチに向かってガッツポーズ

<日本ハム4-2オリックス>◇17日◇札幌ドーム

 日本ハムが連夜の逆転劇で、試合のなかった首位ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫った。オリックス戦の7回、同点に追いつきなお2死三塁で、「3番DH」の大谷翔平投手(22)が、右中間スタンドに決勝の18号2ランを放った。2点差を8回にひっくり返した前日の同戦に続く逆転で、チームは4連勝。最大11・5ゲームあったソフトバンクとの差を縮め、首位がすぐ手の届く位置にきた。

 瞬時に反応した。肩口から落ちてくる103キロカーブを、大谷は力の限り振り抜いた。「(カーブは)頭にはなかったけど、チャンスボールだったので」。走り始めると同時に右拳を握った。「打った瞬間にいくと思った」。同点の7回2死三塁。2夜連続の逆転劇を完結させる特大弾が、右中間スタンド中段に突き刺さった。

 四球を選んだ1打席目。初対戦となるオリックス山田の3つの変化球を見極めて出塁した。「球種を見られたのが大きかった」。肌感覚を頭にインプットし、以降の打席に生かした。

 台風7号が北海道に上陸。災害警戒エリアメールが立て続けに携帯電話を震わせた。「その中でもいっぱい集まって応援してくれた。ありがたいと思います」。お立ち台では「気をつけて帰ってください!」。豪快アーチでの逆転勝利とやさしい気遣い。最高の“おもてなし”だった。

 プロ4年目で初めて、20試合連続で野手としてグラウンドに立った。その一方で、試合前にはブルペンで投球練習も行っている。トレーナーは「張っているな、という箇所が出てきたりはします。もちろん疲れはあると思う」。弱音はのみ込み打席では最高のパフォーマンスを発揮している。

 最大11・5ゲームあった首位ソフトバンクとの差は、ついに0・5となった。「充実した1試合1試合を送れてます。でもまだ2位。ここからが大事」。目指すのは金メダルのみ。北の大地は今、リオにも負けないほど熱い。【本間翼】

 ▼大谷が勝ち越しの18号。大谷のV打は今季6度目となり、すべて本塁打でマーク。Vアーチ6本はレアード、中田の5本を抜いてチーム最多だ。これで8月の大谷は打率3割2分1厘、5本塁打、11打点。月間5本塁打は今年の5月(6本)に次いで2度目だが、今月の5本は現在リーグトップ。11打点もリーグ3位タイで、6月に投手で月間MVPを獲得した大谷が、8月は打者で月間MVPを狙う。