<中日3-1巨人>◇17日◇ナゴヤドーム
中日ベンチに笑顔が戻った。同点の8回に代打の代打高橋が決勝三塁打。終盤の逆転勝ちで連敗を6で止めた。谷繁監督が事実上解任された9日に勝って以来の白星。ベンチワークと選手の意地でどん底を脱した。
三塁上で喜ぶ高橋。ベンチで総立ちのナインは両手ガッツポーズ。久しぶりにナゴヤドームをまばゆく照らす光景だった。「いい場面で全然打てていなかった。何とかしなきゃという思いで毎日やっていた」。
9試合ぶりの3得点。新体制でも貧打は深刻だった。7回の攻撃前、加藤チーフ打撃コーチを中心に円陣を組んだ。好球必打、低めを捨てろ-。先頭のベテラン森野が中越え二塁打で実践。藤井の二ゴロ併殺の間に同点にした。
高橋もマシソンの浮いたフォークを捉えた。内海の球数は100球。まず新人の阿部を代打に告げる。巨人ベンチが右腕マシソンに交代させると、すかさず高橋を告げた。監督代行の森ヘッドコーチは「向こうが動いたら周平と思っていた。よく打った。一番おいしいところをもっていったな」と采配的中を喜んだ。
竜の未来を担う22歳は、経験のない危機感を結果につなげた。CS圏内が遠のき、監督が電撃的に退任。来季への不透明感がチームを覆う。「ファンはそういう(やきもきした)気持ちだと思って、僕らは必死にやっている」。この1勝を、次につなげていく使命を胸に刻んだ。【柏原誠】