<巨人6-3阪神>◇19日◇東京ドーム
虎がCS出場圏に近づけなかった。巨人に主導権を握られての敗戦で、チームは3連敗。敗れた3位DeNAとのゲーム差は3・5のまま。守備でも痛いミスが出て、プロ初の3番起用となった中谷将大外野手(23)の同点3号2ランも勝利には届かなかった。残り29試合。負けられない戦いが続く。
首位広島だけでなく、2位巨人にも勝てない。この日も中盤以降に力の差を見せつけられた形で完敗した。今季広島に6勝17敗だが、巨人にも5勝11敗1分け。2球団への借金は17にふくらんだ。他のセ3チームから貯金を10稼いでいるのとは対照的な弱さだ。金本監督は「そういうところはあるわね。何とかしようという気持ちはあるんだろうけど」と唇をかんだ。
中谷の1発で、1度は逆転勝ちの夢を見た。「(片岡)打撃コーチの推薦があった。いいタイムリーを打ってたし、相性も見たんかな」。今季田口に5打数4安打と好相性だった若虎をプロ初の3番で抜てき。すると2点を追う5回、3号2ランを左翼席に運んだ。2打席連続三振の反省を生かした中谷も「打順は意識せずいきました。同じやられ方をしていたのでとにかく前に飛ばそうと」と手応え十分の1発だった。金本監督は「田口から3点以上は初めてかな。少ないチャンスを彼が生かした。あの場面で1発打てるんだから」と喜び、ベンチの気勢も上がったが…。
直後にメッセンジャーが阿部に勝ち越し2ランを被弾。6回は長野のセーフティーバントに慌てた三塁カバー忘れから傷口を広げ、安藤がダメ押し的な6点目を献上と全てがチグハグだった。だが一番の敗因は、本調子ではなかった苦手田口を崩せなかったことだろう。2回無死一、二塁はゴメス以降凡退。4回無死満塁では高山の併殺打の間に1点しか取れなかった。対田口は5戦4敗だ。
要所であと一打が出ず、苦手にやられっぱなしの状況に、金本監督は「それはいつものこと」と厳しい表情。3位DeNAが負け、勝てば2・5差に迫れたが、3・5差は変わらず。もどかしい夏の夜が続く。【松井清員】