<中日3-0DeNA>◇21日◇ナゴヤドーム
中日の大野雄大投手(27)が汚名返上の快投で、チームの12カード連続負け越しを阻止した。7月27日のDeNA戦で、筒香に29号ソロを許し、森監督代行から「筒香の打撃投手かよ」と酷評された。この日は走者がいない場面でもクイックで投げるなど、なりふり構わない投球で天敵を無安打に封じた。8回無失点で2カ月ぶりの6勝目を挙げた。
天敵筒香を封じ、大野が約2カ月ぶりの6勝目を手にした。ここまで7打数5安打2本塁打と打ち込まれていた強敵を、この日は無安打(1四球)に抑えた。1打席目の空振り三振、2打席目の左飛といずれも145キロ直球で押した。2軍で見つめ直した直球で攻め、雪辱を果たした。「(相手も)真っすぐと分かっている中、空振りが取れて良かった。勝つのって大変だなと思った。ゼロに抑えられて、ほっとしている」と手応えを口にした。
勝てない2カ月間は変化球に頼りがちだった。2軍登板の2イニングで投じたのは全て直球。意識を変え、打ち取るストレートを追い求めた。走者がいなくともクイック投法を使うなど、無我夢中にタイミングをずらした。「抑えるために全力を尽くした。かっこよくないけどそうするしか抑えられない。内角も使わなかった」。前日20日の小笠原、前々日19日はジョーダンが外角直球で抑えていたことも参考にした。
闘志で勝った。19日に1軍合流。首脳陣から復帰登板にDeNAかヤクルトか、どちらが希望か聞かれ「リベンジしたいと思った」と筒香との対戦を選んだ。監督代行の森ヘッドコーチは「今までは筒香の打撃投手のようだった。1人の打者にかもにされるようじゃ、(選手人生)長くはできない」と、心意気にうなずいた。負ければセ・リーグ記録の12カード連続負け越しの危機だったが、7月1日からの阪神3連戦以来の勝ち越しに貢献。よみがえった左腕が負の流れを止めた。【宮崎えり子】