<広島6-5DeNA>◇1日◇マツダスタジアム
「神る」カープは何をしても勝つ! 広島が9月初戦で今季9度目のサヨナラ勝ちを飾り、優勝マジックを9とした。延長10回1死満塁で、背番号「9」丸佳浩外野手(27)が中前にサヨナラ打。5回に5失点して逆転されるが、すぐにその裏、菊池とエルドレッドの本塁打などで4得点して同点とした。今季40度目の逆転勝利で、球団最多記録のシーズン76勝目。25年ぶりVがぐんぐん近づいてくる。
捉えた瞬間に、勝利を確信した。延長10回1死満塁。DeNA田中の低め真っすぐを中堅前にはじき返した丸が一塁ベースを回ったころには、背後に笑顔のナインが迫っていた。ウオーターシャワーだけではない。アイスシャワーまで浴びせられ、お立ち台では思わず「寒いです」と笑顔。本拠地3連勝で優勝へのマジックを一気に1桁の9とし、マツダスタジアムの盛り上がりは沸点に達した。
1点を先制しながら、5回に5点を失った。4点ビハインドも「逆転の広島」はものともしない。「どんなに点差が開いていても1点ずつと思っていた。今日も何とか粘ることができた。諦めない、つなぐ意識が浸透している」と丸。逆転された直後に菊池のソロ、鈴木の適時打、エルドレッドの2ランですぐさま同点に追い付いていた。
中盤以降は大瀬良ら救援陣が踏ん張り、最後は途中出場の安部が打撃妨害で出塁して好機が転がり込んできた。1番田中が右翼への二塁打でつなぎ、2番菊池は空いた一塁へ四球で歩かされた。緒方監督は「1、2、3番が完全に打線を引っ張ってくれている。この活躍はシーズン当初から1人1人が力をつけてくれている証拠。この時期にこうやって力を発揮してくれる活躍は、ものすごく頼もしく感じます」。4時間を超える延長戦に終止符を打ったのは丸だが、9番に入った安部の出塁から上位打線がつないでもぎとった今季9度目のサヨナラ勝利だった。
今季40度目の逆転勝利でシーズン76勝目とし、球団最多記録を更新。貯金は84年以来32年ぶりの大台30に乗せた。1桁になったマジックに丸は「他力というよりも、自力で消せるようにやっていきたい」と力強く言い切った。25年ぶり頂点へ一気に加速。最短で7日中日戦にも決まる優勝へ、カープの進撃が止まらない。【前原淳】
▼丸は6月5日ソフトバンク戦以来、今季2本目、通算5度目のサヨナラ打。丸は延長回に強く、今季は10回以降に12打数7安打の打率5割8分3厘。通算でも52打数27安打の5割1分9厘と驚異的だ。
▼広島が8月7日巨人戦以来、今季両リーグ最多9度目のサヨナラ勝ち。広島が年間9度以上のサヨナラ勝利は03年(11度)以来13年ぶり。この日は1-5から最大4点差を逆転勝ち。4点差逆転勝ちは8月25日巨人戦(0-4→6-4)以来、今季両リーグ最多の5度目。逆転勝ちは今季40度目。60年以降で40度以上は、72年阪急42度、01年近鉄41度、03年阪神42度、10年阪神41度に次いで5チーム目。
▼広島は今季76勝目。日本一になった84年の75勝を抜きシーズン勝利数の球団記録を更新。これで76勝46敗2分けで貯金30。広島の貯金30以上は80年(最多33)84年(30)に次いで3度目。