西武の優勝が完全消滅した。延長10、11、12回に毎回得点圏に走者を進めながら、あと1本が出ずに引き分け。再三の勝ち越し機を生かせなかった打線に、田辺徳雄監督(50)は「チャンスで打てなかった…」と苦い表情だった。

 それでも2年ぶりにコンビを組んだ菊池-森のバッテリーについては「森は日々よくなっている。徐々に投手陣との呼吸をつかんでいってほしい。次に期待できるリードだった。菊池は前回(左足裏の)まめがむけて早めに降板したけど、その影響もなく投げてくれた。何とか勝ちをつけてあげたかったけど」と話した。

 8年連続のV逸となったが、「(CS進出を)あきらめず、最後まで勝ちを目指して1つ1つ戦っていくことは変わらない」と表情を引き締めた。