阪神望月堂々153キロデビュー1回0封超変革締め

4番手で登板し、最速153キロをマークした望月(撮影・田崎高広)

<阪神6-0巨人>◇1日◇甲子園

 阪神ドラフト4位望月惇志が、超変革元年のラストを締めくくった。今季最終戦で4万2084人が聖地に詰めかけていた。相手は宿敵巨人。プロ初登板は0封勝利がかかる最終回だった。1回1安打無失点の好投で、鮮烈デビューを飾った。

 「集中して投げられました。緊張とかよりも、マウンドに立ったらミットしか見えないような感覚に初めてなりました」

 極限に集中した状況を意味する“ゾーンに入った”ような感覚だったのか。19歳のルーキーは、巨人の主軸打者に真っ向勝負を挑んだ。打者4人を相手に18球中15球で直球を選択。ギャレットの3球目には自己最速を1キロ更新する153キロも計測し、最後は外角直球で空振り三振に抑えた。「三振を取れたというので、少し自信がついたかなと思います」。自身の直球が1軍でも通用することを確認し、思わず白い歯がこぼれた。金本監督も「1イニングだけとはいえ、高卒1年目で(153キロは)出せないと思う。大器の片りんが見えた」と大絶賛だ。

 「初登板して終わりじゃないので。この後もしっかり練習して来年を過ごしていきたいですね」

 チームの来季逆襲への武器となる可能性を示したマウンドに、虎党の期待も膨らんだに違いない。【梶本長之】

 ◆望月惇志(もちづき・あつし)1997年(平9)8月2日、横浜市生まれ。5歳で野球を始め、芹が谷小では東芹が谷ジュニアフェニックス、芹が谷中では横浜南ボーイズに所属。横浜創学館に進学後、15年ドラフト4位で阪神に入団。188センチ、84キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄2人。