<セCSファイナルステージ:広島5-0DeNA>◇第1戦◇12日◇マツダスタジアム
広島野球全開!! 広島がCSファイナルステージ第1戦で快勝した。ファーストステージ突破のDeNAを寄せ付けなかった。初めて本拠地で迎えるCSで、今季セ・リーグを独走した戦いぶりを再現。実戦離れによる不安を一蹴する完勝に、緒方孝市監督(47)も賛辞を惜しまない。今日13日にも王手をかけ、一気に25年ぶり日本シリーズへと突き進む。
グルリ360度、真っ赤に染まったマツダスタジアムには、シーズン中に何度も見てきた光景が広がった。ジョンソンは石原の巧みなリードに乗ってテンポよくミット音を響かせた。打線は塁上を駆け回る「タナキクマル」に活気づき、新井の笑顔とガッツポーズで完全に流れをたぐり寄せた。ベンチで采配を振る緒方監督のタクトにナインが呼応。何度も「宮島さん」を響かせた。
緒方監督 打線でいえば1、2、3番。特に田中がこれだけ出塁してくれて、得点につながったというのが大きかった。本当に集中力を持って、シーズン同様迷わずスイングしてくれた打者が多かった。凡打しても切り替えて次の打席に入ってくれた。
先発投手が試合をつくり、上位打線が築いたチャンスを中軸がものにする。先制、中押し、ダメ押しと理想的な展開となった。優勝決定から1カ月以上経過し、公式戦から10日以上離れても、今季セ・リーグを独走した広島野球を繰り広げた。
自然体-。選手に伝えてきた姿勢は、指揮官自ら実践した。調整期間はグラウンドの二塁後方で選手やスタッフと個別に話し、状態を確認してきた。この日はチームの誰よりも早い午前9時7分に球場入り。すでに何度も見てきたDeNAの打線や先発モスコーソを始めとする投手陣の映像に見入った。これはシーズン開幕から続く日課だ。対戦相手のデータや傾向は頭に入っているため、采配も後手にならない。2つの犠打がいずれも得点につながり、代打エルドレッドが試合を決定づけた。
初戦を取り、リーグ優勝のアドバンテージを含め、2勝とした。緒方監督は「シーズン同様カープの野球ができた上、結果もついてきたのでナイスゲーム。いい入りができたと思います」と胸を張った。今日13日、2戦目に勝利すれば早くも王手となる。シーズン同様、立ち止まるつもりはまったくない。【前原淳】