川上哲治氏の特別展が野球殿堂博物館で開催

熊本応援企画「川上哲治特別展」オープニングセレモニーでテープカットを行う川上貴光氏(中央)、末次利光氏(右)、広瀬信一野球体育博物館館長(撮影・山崎哲司)

 13年10月28日に93歳で亡くなった、打撃の神様で巨人V9監督・川上哲治氏の特別展が15日、東京・文京区の野球殿堂博物館で始まった。

 戦後の人々に夢を与えた「赤バット」や、プロ野球史上初の2000本安打を記念した絵皿など、貴重な遺品の数々が展示されている。遺品を同博物館に寄贈した長男の川上貴光(よしてる)氏(70)は、セレモニーで「すてきな企画展を開いていただき、誠にありがとうございます。父はモノに執着がない人でした。記念の品々をあまり飾ることなく、納屋に並べてあったほどでした」とあいさつした。

 川上哲治氏は熊本県人吉市の出身。今回の企画は今年4月に起きた熊本地震の応援も兼ねている。貴光氏は「熊本を応援するということで、父にほめられると思います」と話した。特別展は来年1月15日まで行われる。