巨人の代打村田打!9回ここぞでサヨナラ呼び込む

9回裏巨人1死、右前打を放つ代打村田(撮影・たえ見朱実)

<巨人4-2中日>◇1日◇東京ドーム

 絶対に打ってやると腹に決めていた。1点を追う9回。巨人村田が代打で登場した。中日田島の145キロ直球を右前にはじき返した。「意地じゃない。執念でもない。集中力が高まっていた」。序盤はベンチからグラウンドをにらみ、5回以降はひたすらミラールームで体を温めていた。「ベンチスタートの選手も、いっぱいいる。スタメンだけが野球じゃない」。自我を排除した一打でサヨナラ劇を呼び込んだ。

 開幕直前、高橋監督から直接言い渡された役割は代打の切り札だった。昨季は全143試合で打率3割、25本塁打の正三塁手を全うした。「代打の難しさはあるだろうけど、信頼して、大事なところで使ってもらえると思う。いつか(スタメンの)チャンスが巡ってきた時に、やっぱり村田だなと思われるようにしたい」。悔しさがこみ上げた。勝つために受け入れるしかないと分かっている。結果を残すと決めた。

 打撃練習も変えた。代打を想定し、ひと振りで仕留めることをより意識した。昨季チームは、左右の切り札だった高橋監督と井端コーチの引退もあり、代打打率は12球団最低の1割7分1厘にとどまった。高橋監督は「後から出る選手の強さを、今日は感じた」とチーム事情改善への一手を喜んだ。巨人には打率10割の村田がいる。【松本岳志】