ヤクルト・バレンティン乱闘説明「向こうが転んだ」

5回表ヤクルト無死一塁、畠山和洋に死球を与え、両チームナインがもみ合いとなり、矢野コーチ(右)に襲いかかるバレンティン(撮影・田崎高広)

<阪神1-3ヤクルト>◇4日◇京セラドーム大阪

 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(32)が乱闘を振り返った。

 阪神藤浪が5回に畠山へ死球を与え、両軍がベンチを飛び出す。入り乱れた状態でバレンティンが最後方から突っ込むと阪神矢野コーチが倒れた。そこから矢野コーチが飛び膝蹴りで反撃するなど、大乱闘へと発展。矢野コーチとバレンティンに退場処分が科せられた。

 バレンティンは試合後、「チームメートを守ろうという気持ちで、割って入ろうとしたら結果として向こうが転んだ。暴力を振るおうとしたわけではない」と仲間を守るための行動だったと振り返った。この日は1回に山田、バレンティンと藤浪から内角の危ない球を受けて、2者連続で倒れ込んでよけるなど定まらない制球も原因として存在。「今日は全体的にも4、5球危ない球が来た。乱闘したいわけではないが畠山がぶつけられて、2人目、3人目と犠牲者を出したくない。チームメートを守ろうとした」と話した。