巨人菅野3連続完封 新旧エース2人の偉業に共通項

3試合連続の完封勝利に、笑顔でガッツポーズの巨人菅野(撮影・横山健太)

<巨人5-0DeNA>◇2日◇東京ドーム

 憧れの大エースに肩を並べた。巨人菅野智之投手(27)が完封で4勝目を挙げ、セ・リーグでは89年の巨人斎藤雅樹(現2軍監督)以来、28年ぶりとなる3試合連続完封を達成した。2年連続の開幕4連勝は、66、67年に巨人堀内恒夫と高橋一三が成し遂げて以来でもあった。ライバルと意識するDeNA筒香嘉智外野手(25)との対戦を4打数1安打と圧倒。真っ向勝負で2年越しの大記録を射止めた。

 135球に全てを出し尽くした。プロ野球史に名前を刻んだお立ち台で、菅野がようやく緊張をほどいた。「あらためて、すごいことをしたと思います。疲れたので、次のことはゆっくり休んで考えます」。もう余力は残っていなかった。

 既に127球を投げていた8回、ベンチで尾花投手コーチに「どうするか」と問われて「行きます」と即答した。ブルペンは中盤から無人。仮に打たれて150球を超えても投げ切る覚悟で意思表示した。偉業がかかった9回1死走者なし、打者は筒香。「ホームランが許されない状況だけど、攻めなければいけない。逃げたくなかった」。覚悟の150キロ直球で詰まった中飛に打ち取る。直後、次打者ロペスの二ゴロを見届けて小林と抱き合った。

 少年時代から憧れ、平成の大エースと呼ばれた巨人斎藤雅が到達した領域にたどり着いた。「今では考えられない記録と成績を残した方。目標とする大投手の1人です。最後まで投げ切る大事さを教えていただいた」。球数がかさんでも、マウンドを守り抜く決意は衰えなかった。その姿は、11試合連続完投の中で3連続完封を達成した大先輩に重なった。

 斎藤2軍監督 あの頃、球数は全く気にしなかった。完投するから数を抑えようとするのではなく、相手1人1人を確実に抑えることしか考えていなかった。その結果、完投になっていた。9回を投げ切ることで自信がついていった。

 新旧の巨人エース2人による偉業には、数字上でも共通項があった。連続完封3試合の平均投球数は、斎藤雅、菅野ともに約123球。目の前の打者に全力を尽くし、試合を制圧しようとした結果、大記録が残った。菅野は「ここまで球数がいってしまうと、あまり意味がないかもしれない。守ってくれた野手と、リードしてくれた(小林)誠司、任せてくれた首脳陣の方々に感謝したいです」と、深々と頭を下げた。次戦、4戦連続完封なら65年の巨人城之内以来52年ぶりとなる。憧れの人に並び、そして記録上で超えていく挑戦権を得た。【松本岳志】

 ▼菅野が4月18日ヤクルト戦から3試合連続完封勝ち。完封は通算7度目になるが、135球は自身最多投球数での完封だ。3試合連続完封勝ちは11年5~6月ダルビッシュ(日本ハム)以来で、セ・リーグでは89年5~6月斎藤雅(巨人)以来、28年ぶり。この3試合の被安打は3本→4本→5本。セ・リーグですべて被安打5本以下の3試合連続完封勝ちは65年9~10月金田(巨人=1→5→3)以来だ。連続完封勝ちのプロ野球記録は43年8~9月藤本(巨人)の6試合。巨人で3試合以上は1リーグ時代の4人9度を含め、菅野が11人16度目になる。

 ▼菅野の開幕4連勝は14年6連勝、16年4連勝に次いで3度目。巨人で無傷の4連勝を3度は81、83、87年加藤初以来となり、2年連続で記録したのは66、67年の堀内と高橋一以来、50年ぶり。昨年は開幕4連勝後に5勝6敗と負け越したが、今年はどうなるか。