ヤクルト山田イッキ上昇予言「打ち出したらヤバイ」

6回裏1死、山田はマウンド付近に打ち上げるも安打となる(撮影・松本俊)

<ヤクルト4-1阪神>◇2日◇神宮

 月が替わって、ツキが変わった。ヤクルト山田にようやく「H」のランプがともった。6回1死走者なし。カウント1-1から阪神秋山の108キロ、外角のカーブを打ち上げた。高々と上がった打球は投手の頭上へ。何の変哲のない一飛と思われたが一塁手のキャンベルが捕球を譲り、二塁手の上本とお見合い。ポトリと打球が落ちた。記録は「一安」。実に27打席ぶりの安打に、山田は「ナイスです。良かったです」と感想を述べた。

 つらい胸中をもらす日々だった。試合前の練習では「超マイナス思考になる。今までティーを打ったら直ったのに。ティーは悪くないんだけど」とつぶやいた。練習でのスイングは悪くないが、実戦となると感覚が狂う。杉村チーフ打撃コーチも「気分的なもの」と精神的な影響が大きいと心配。山田自身も「自然治癒でしょ」と時間が解決してくれるのを願っていた。

 予言が現実になりつつある。不調にあえぐ中、自らに言い聞かせるように「2週間したらグッと上がってくる。打ち出したらヤバイよ、きっと」と話していた。苦しんだ4月が終われば、5月はいい波に乗れる。「最後のゴロもアウトになったけど、強い当たりだった。ああいう打球を打っていきたい」。運も味方につけた一打をきっかけに、上昇気流に乗る。【島根純】