<日本ハム6-4ロッテ>◇4日◇札幌ドーム
日本ハム加藤貴之投手(24)が、「気合」でチーム3連勝の立役者になった。ロッテ6回戦(札幌ドーム)は、3回2死満塁のピンチもしのぎ、終わってみれば7回5安打無失点で2勝目を挙げた。前々回登板の4月20日オリックス戦途中から、17イニング連続無失点で防御率は2・03まで向上。先発ローテの中で、存在感は投げるたびに増している。
直球を主体に、攻めた。加藤が気持ちを前面に押し出した。「気合です」。3回2死満塁。最大のピンチも、内角直球で細谷を三塁ゴロに仕留めた。「打たれたのも自分だから」。こん身の開き直り。7回5安打無失点で、チームの今季初3連勝を引き寄せた。
昨季のポストシーズンが、「気合」の原動力になる。CSファイナルS第5戦の先発を託されたが、初回に4点を失う大炎上で降板。続く日本シリーズ第5戦も、2回途中でKOされた。試合後、ロッカーに腰を降ろしたまま、しばらく立ち上がることができなかった。リベンジはマウンドで果たすしかない。今季2戦目の登板となった4月12日ソフトバンク戦以降は、すべて6イニング以上の投球回数。「今年はそういうつもりで練習してきた。その結果」。ピンチでも、先制されても、崩れることはなくなった。
4月20日オリックス戦の途中から、17イニング連続無失点。「気にはしていないです。1イニングを全力で投げることだけを考えています」。安定感は先発ローテの中でもピカイチ。来週は試合数が5試合と減り、ここ3戦続けて登板してきた木曜日にはゲームがなくなるが、首脳陣は中5日で10日西武戦(札幌ドーム)にまわす見込み。栗山監督も「怖がらずに、しっかりと腕を振る感じが出ている」と安心して送り出している。
巻き返しの5月。チームは3連勝で滑り出した。加藤は「次も勝てるように頑張ります」。昨年の自分を打破するためにも、必ずCS、日本シリーズの舞台に立つ。【本間翼】