金本阪神ワースト7連敗V危機デッドライン6・5差

中日対阪神 中日に3連敗を喫し、肩を落としてベンチを引き揚げる金本監督(右)(撮影・上田博志)

<中日2-0阪神>◇29日◇ナゴヤドーム

 虎の0行進が、泥沼連敗が、止まらない。2試合連続で大幅打線改造に着手したが2戦連続完封負けを食らい、金本阪神としてはワーストタイの7連敗となった。この日は4イニング得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ず、これで42イニング連続適時打なし。首位広島とのゲーム差も、今季ワーストの6・5に。過去、阪神が逆転優勝を飾ることができた最大ゲーム差のデッドラインに立たされた。今日30日は本拠地甲子園でのヤクルト戦。逆境から再び立ち上がってくれ。

 金本阪神が逆転Vへのデッドラインまで追い込まれた。途中出場の糸原が二ゴロで最後の打者になった。2戦連続でスコアボードにゼロが9個並んだ。金本監督は感情を押し殺しながら、話した。「もちろん苦しいよ。見ての通り。今いる、このメンバーしかいないんだから」。打線はこの日もどん底から抜け出せない。試合のなかった首位広島の背中がまた遠のいた。過去に阪神が最大の逆転優勝を飾ったのは、64年のこと。当時は6・5ゲーム差をはね返した。金本監督の就任以来ワーストタイとなる7連敗を喫し、同じゲーム差になった。これ以上離されると、前例のないミラクルが必要になる。猛虎はまさに瀬戸際にいる。

 前夜に続き、ベンチは打線のテコ入れを図った。不振の福留に休養を与え、4番に中谷を起用。今季初めて鳥谷を5番に上げ、プロ初スタメンの大山を6番に抜てきした。しかし重苦しい雰囲気は変わらない。2回には1死一、二塁の好機で北條、梅野がそろって、フライアウトに倒れた。3回には俊介が二塁打で出塁したが、上本、糸井が連続三振。6回の好機では鳥谷が左翼にライナー性の打球を放ったが、野手の正面をついた。「得点圏に行った時にどうするか。トリなんかは、今日はいい当たりしてくれたけど…。紙一重だと思う。正面に行って」と指揮官は振り返る。

 7連敗中の総得点はたったの「6」。糸井は16打席連続無安打となり、抜てきした大山もプロ初安打とはいかなかった。投手陣が踏ん張っているだけに、一刻も早く貧打から抜け出したい。「先発(投手)はこの3試合ずっと試合を作ってくれている。野手はいつか、返さないと。貸しができているから」。金本監督は野手にそう厳命した。しかし、底を脱する打開策は現状、見当たらない。首脳陣は2軍で実戦を重ねている西岡の昇格には、慎重な姿勢を崩さない。新外国人候補ジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ傘下3A)とは大筋で合意しているが、この日は正式契約に至らなかった。苦境は現在の1軍メンバーで乗り越えるしかない。デッドラインで踏みとどまることができるか。本拠地に帰ってのヤクルト戦はシーズン最大の正念場だ。【田口真一郎】

 ▼阪神が2試合連続完封負けで7連敗。7連敗は昨年8月26日ヤクルト戦から9月3日DeNA戦で喫して以来、金本阪神ではワーストタイ。2試合連続完封負けは15年7月15日の広島戦、20日巨人戦以来で、金本阪神としては初。なお、阪神はリーグ優勝したシーズンを振り返ると、62、64、85年に6連敗しているが、7連敗はない。また、首位広島とのゲーム差は6.5に開いた。64年は7月下旬に6.5差つけられてから逆転優勝しているが、過去5度の優勝時に首位と7差以上開いた例はない。

 ▼阪神はこの日も得点圏で9打席(8打数)無安打。23日広島戦(マツダスタジアム)の3回2死一、三塁で糸井が中安を記録して以来、これで42イニング適時打なし。得点圏での安打も40打席連続で出ていない。7連敗中の得点圏打率は53打数4安打の7分6厘。打点も6しかなく、特にここ4試合は、27日の中日戦(浜松)の7回2死満塁から糸井が押し出し四球を選んだ1点のみだ。