金本監督「代打原口」切り札に 坂本を昇格迷い消す

ダッシュ練習で荒木(右)と競り合う原口(撮影・清水貴仁)

 前半戦ラストスパートへ、阪神金本監督はちゅうちょなく「代打原口」を告げる。

 入れ替わりで昇格する選手は…? そう問われた金本監督は「野手ですね。キャッチャーの(坂本)誠志郎。原口を使いやすいように。(原口が)3人目のキャッチャーだと、どうしても使いづらかった。代打もなかなかいけなかった」と明かした。

 勝負強くチャンスに強い原口の打撃を最大限に生かす。それが狙いだ。開幕から梅野、岡崎の捕手2人態勢を敷いてきた。2人に万が一のことがあっても、昨季までマスクをかぶっていた原口が「第3の捕手」として控えている。だからこそ可能な捕手2人態勢だった。

 ところが「代打原口」として起用するには、一瞬のためらいも生じる。接戦のロングゲームに備えて3人目の捕手を温存すべきか、否か。そこで坂本を昇格させることで、その迷いを消し去ろうという考えだ。

 原口の切り札としての期待は大きい。4月6日ヤクルト戦の延長11回にプロ初のサヨナラ弾をマーク。6月15日西武戦でも延長10回にサヨナラ打を放つなど、その勝負強さはチーム内でも際立っている。原口は「結果を出した選手が最優先で使われている。しっかり頑張りたい」と、やる気十分。勝つために、積極的に「代打原口」のカードを切る。【桝井聡】