楽天先発ローテ再編!ソフトB2連戦へ看板則本-岸

「疲れは大丈夫です」とKoboパーク宮城で、観覧車をバックにキャッチボールする楽天岸(撮影・宮下敬至)

 パ・リーグ首位の楽天が、マイナス0・5ゲーム差に迫る2位ソフトバンクを照準に先発ローテーションを再編する。球宴前のヤマ場となる11日からの敵地2連戦に、「則本-岸」の2枚看板をぶつけることが6日、確実となった。日曜日の先発が定着していた岸孝之投手(32)を、万全の中9日で2戦目に投入。連勝ターンを狙う。

 楽天が仕掛けた。貯金は今季最多タイの23まで膨らんでも、2位ソフトバンクは離れるどころか肉薄している。試合消化が8試合も少なく、現在「マイナス0・5差」で首位を守っている。前半戦ラストのタイミングで訪れたビジター2連戦に、則本と岸の先発両輪をぶつける。Koboパーク宮城に迎えた6月30日からの3連戦は、すべて1点差の総力戦も負け越した。強いと認めるからこそ、勝てる可能性の高い2枚を惜しみなく投入する。

 6日、本拠地で行われた先発陣の練習に、1軍登録されていない塩見が合流した。調整の強度から、9日の日曜日に行われる西武戦に先発する公算が大きくなった。本来ならば、日曜日は岸が守り通してきた出番。「サンデー岸」のローテを初めて崩し、ライバルを突き放して折り返す。

 岸は丁寧にキャッチボール、ランニングメニューをこなし、意気込みを語った。「ソフトバンクは強い。順位はまだ気にする時期じゃない。でも、ソフトバンクを気にしないというのも…無理な話ですよね」。現在6勝3敗、防御率はリーグ2位の2・25。先発の軸として、十分に役割を果たしている。ここから先は、1勝の重みがうんと増す登板が増える。まずは節目の一戦。FA移籍の真価が問われる。

 リーグトップの9勝を挙げる則本を受け、万全の中9日で臨む。岸は「疲れは大丈夫です。勝った状態で渡すことが大事。長いイニングを投げたい。負けられない」と頼もしく言った。球宴休みを挟み、則本と岸は再びカードを分散して登板する可能性が高い。イーグルスが誇る右の本格派2枚を前面に押し出し、強いソフトバンクを封じ込める。