右足骨折で離脱した広島鈴木誠也外野手(23)が24日、広島市内で精密検査を受けた。23日のDeNA19回戦(横浜)の守備で負傷交代。同日、横浜市内の病院で「右脛骨(けいこつ)内果剥離骨折」と診断されたが、この日の検査結果も同じだった。週明け28日にも今後の方針を決めるが、最悪今季絶望の可能性も。チームは3戦連続サヨナラ負けで優勝マジックが消滅。鈴木離脱ショックをより大きく感じる夜になった。
4番の重圧とも戦いながら突き進んできたシーズンで、思わぬアクシデントが行く手を阻んだ。DeNA20回戦を控えたこの日の早朝、右足首をギプスで固定された鈴木は1人、優勝へ向けて戦うチームを離れて広島に向かった。「シーズン途中にこういうことになってチームには申し訳ない。悔しい気持ちはもちろんある」。優勝争いの佳境で戦線離脱を余儀なくされた無念。「ケガをしない体を作って戻ってきたい」と懸命に前を向いた。
前日23日、DeNA戦の2回裏。戸柱の右中間への打球に背走しながらジャンピングキャッチしたが、着地の際に右足首をひねった。試合中に横浜市内の病院へ。「右脛骨(けいこつ)内果剥離骨折」と診断された。この日、出場選手登録を抹消され、広島で精密検査を受けたが、診断は変わらなかった。週明け28日にもチームドクターと話し合い、今後の処置を決める。だが、長期離脱は避けられそうにない。
鈴木は強肩も備えた守備力に加え、打率3割、26本塁打、90打点をマークするなど攻撃面でも軸となっていただけに、離脱は大きな痛手だ。さまざまなケースを考えながら打線を組んできた石井打撃コーチも、「これは想定していなかった」と頭を抱えた。それでも「4番はあまりコロコロ変えたくない。残り試合は新井に頑張ってもらわないといけないかもしれない」とベテランに期待を寄せた。
鈴木を欠くチームは、3試合連続でDeNAにサヨナラ負け。攻守に不在を痛感する場面もあったが、4番に入った新井が4打数2安打1打点と役割を果たした。緒方監督は「経験のある人に頑張ってもらうというところが基本になる」と、今後も新井を中心に打線を組む考えだ。鈴木離脱の緊急事態は、全員野球でカバーし、連覇へ突き進む。