楽天岸孝之投手(32)が、今季最多タイの129球を投げ6回3失点と粘ったが、勝ち星に恵まれなかった。

 チームが0-1の3回に2点を挙げ一時勝ちこし。しかし、5回2死一、二塁から、大谷にスライダーを右翼線に運ばれ逆転を許した。痛恨の一打に「大谷に打たれたのもそうだが、前の打者(松本)に四球を出したのがよくなかった。毎回同じようなことをしている」。ふがいない投球をした自分を責めた。

 カードの初戦を託されたが、チームは延長戦の末に敗れ3連敗。自身も7月19日以降、勝ち星から遠ざかっている。「勝たなきゃいけなかった。せめて、勝っている状態で後ろの投手につながないといけない」と唇をかみしめた。次こそは本来の力を発揮し、チームに勝利をもたらしてみせる。