デスパイネ、柳田&松田と30発100打点トリオだ

ハワイの優勝旅行に参加したソフトバンク・デスパイネ(中央)は青木レオナルド通訳(左)とトレーナーを務めるいとこ(右)と笑顔でくつろぐ

 【ホノルル(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=石橋隆雄】ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(31)が、優勝旅行先のハワイで、来季は柳田、松田と30本塁打100打点トリオを結成する意欲を見せた。実現すれば85年阪神のバース、掛布、岡田以来33年ぶりの快挙となる。

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 初めて訪れたハワイで、デスパイネはゆっくりとした時間を楽しんでいた。「ハワイは初めてだよ。キューバと気候も似ているし、最高の気分」。いとこのトレーナーとともに、海をのんびり眺めたり、プールで泳いでいる。残りの日程も観光やナイトクラブにでかけるなど満喫する。「休みなしでずっとやってきたから、リラックスする貴重な時間だよ」と、笑った。これまでは、日本でオフシーズンの期間でもキューバでプレーするなど年中無休で野球をしていた。この優勝旅行がまた来季への活力となりそうだ。

 今季は35本塁打、103打点の2冠。チームを日本一へけん引した。松田が4日の契約更改時に「来季はギータ(柳田)とデスパに本塁打と打点で勝ちたい」と宣戦布告したことを伝え聞くとデスパイネは声を上げて笑いながら「ギータと同じことを言ってるね。もちろん、そうなればいい。みんなで30本以上、100打点以上なら余裕で優勝できるよ」と30発100打点トリオ結成を歓迎した。さらに勝負強い4番内川も打点を稼げば、03年ダイエー以来の100打点カルテット結成となる。

 連覇すれば来季のV旅行は「キューバにみんなを招待したいな」と、豪快なプランを明かした。なかなか訪れる機会が少ないキューバへの招待プランは魅力的に映るかもしれない。工藤監督が「(チャーター機などで)直行便ができればいいけどね」と話すように実現は難しいが、ホークスナインへ愛情を持っているからこその発言だった。

 「旅行が終わったら、また野球に戻りたい。工藤監督からも来季は100%以上の力で頑張ってくれると信じていると言われたよ」。来季も主軸で猛打をふるってくれそうだ。

 ▼同一球団の3選手が、そろってシーズン「30本塁打&100打点」をクリアしたのは過去2度。50年松竹の小鶴誠(51本、161打点)岩本義行(39本、127打点)大岡虎雄(34本、109打点)、85年阪神のバース(54本、134打点)掛布雅之(40本、108打点)岡田彰布(35本、101打点)。両球団ともリーグ優勝を果たし、85年阪神は日本一となっている。