元気な証拠や! 阪神藤川球児投手(37)が29日、先乗り自主トレが行われている沖縄・宜野座村でブルペン入り。この日入った6投手の中で最多の71球を、美しい軌道に乗せて投じた。続々と終わっていく若手投手を横目に、最後は1人だけで投球。「今は傾斜に慣れているだけ。ピッチングじゃないですよ」と柔らかく笑った。
経験を基に、意図通りに1月を過ごしてきた証拠だろう。球数が70球を超えても涼しい顔だった。途中から受けた捕手原口には「コースどっちか寄って」と要求する場面も。強弱をつけながら腕を振り続け「球数を投げられているというのは元気な証拠。いい体の使い方が出来ているということ」と手ごたえも口にした。
38歳を迎えるシーズンのキャンプ前に、しかも中継ぎで、実績十分な藤川が70球以上を投じるのは異例と言える。昨季は意識的にスローペースで仕上げ、2月2日に初ブルペンで10球。同5日に30球だった。かねて体を仕上げるペースについて「2月は落とすつもりなので。様子を見て。だから様子は見られる状態にないといけない。(今季は)誰かが崩れるかも知れないし。(昨季の中継ぎは)6、7人が良かっただけに、どこかが欠けたら困るので」と語ってきた。宣言した通り、ペースを調整出来るところまで仕上げてきた火の玉右腕。その直球同様、ぶれない背中が頼もしい。【池本泰尚】