広島“九里”かえす背信 8戦59失点投壊止まらず

6回途中6失点で降板する広島先発の九里(撮影・小沢裕)

<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ7-5広島>◇3日◇ZOZOマリン

 投壊が止まらない。広島が「日本生命セ・パ交流戦」でロッテに連敗。今季10度目の逆転負けで3カード連続の負け越しとなった。先発九里亜蓮投手(26)が6回で息切れし、5回2/3で6失点。流れが変わった状況で登板した今村猛投手(27)もロッテ打線の勢いを止められず追加点を奪われた。交流戦の広島は打線が12球団3位の32得点を挙げる一方で、防御率は12球団ワーストの6・79。投手陣の立て直しが求められる。

 1週間前のリプレーのようだった。6回のマウンドに上がった九里は先頭の角中に三塁打を浴び、2死後には井上、鈴木に連続単長打を浴びた。同点とされ2死三塁。すでに流れはロッテにあった。代わった今村は田村に勝ち越し二塁打を浴び、荻野にも右前適時打を浴びた。ZOZOマリンのスタンド右半分は「ブラックブラックデー」としてビジターユニホームを着たロッテファンの黒で染まり、そして揺れた。

 試合後、緒方監督は静かな通路を歩きながら「結局そうなったのはこちらの代えるタイミングが遅れたから。それはこちらの采配ミス」と認めた。1回から2点を奪い合う荒れた幕開けから、ロッテが積極的な継投で流れを引き寄せようとしたのに対し、広島の継投は後手に回った。ロッテは先発土肥を4回途中で見切り、広島は5回まで3失点、球数98球の九里を6回も送り出した。

 九里は前回5月27日中日戦も、球数100球前後の7回に3連打を浴び、1点差に迫られた。この日は4、5回と3者凡退に切ったこともあり、畝投手コーチは「リードしていたので、そのまま投げ切ってほしかった」と願ったが、結果は前回と同じ。走者を置いた状況で送り出した今村が勝ち越しを許すところまで同じだった。

 先発が崩れ、代わった投手も失点する試合が続く。最近8試合で計59失点。交流戦の防御率は12球団ワーストの6・79まで悪化した。12球団トップの交流戦打率3割7厘、同3位の32得点の打線を擁しても、投手陣の立て直しがない限り勝機は見えてこない。緒方監督は「四球を連発しているわけじゃないから。しっかり攻めていってもらいたい」と投手陣の奮起に期待する。DeNAが敗れたことで2位とのゲーム差は変わらないが、防御率悪化の現実から目をそらしてはいけない。【前原淳】