<阪神1-0巨人>◇26日◇甲子園
これがエースだ。阪神村上頌樹投手(28)が初の1-0完封を成し遂げた。9回無死一、二塁のピンチでチームの天敵ダルベックを外角カットボールで注文通りの二ゴロ併殺に打ち取った。今季2度目の完封はともに巨人戦。通算6度目の完封で8勝目。前半戦を締めくくる完璧なG倒は、チームにとって何勝分もの価値があった。
「最後、すごい声援で鳥肌が立った。あと1球、あと1人(コール)をマウンドで聞けたのはすごいうれしい」。1-0完封は初めてだが「自分を苦しめることなく、しっかり丁寧にいこうと思っていた」と最後まで平常心を貫いた。
メジャー帰りの巨人小笠原と息詰まる投げ合い。ともに甲子園優勝投手。高校野球の季節に、蒸し暑い甲子園のマウンドでプロの技と意地をぶつけ合った。
開幕投手に始まり、リーグ単独トップの18度目の先発。才木、高橋とともにフル回転し、長丁場の戦いを今年も力強く支える。「今日は絶対、勝ちたかった。前半戦最後だし、チームも連敗していたので。ファンの皆さんに、オールスターブレークに嫌な気持ちで入ってほしくなかったので、絶対、何がなんでも勝って終わりたいなと」。謙虚なエースはそう言って少し胸を張った。【柏原誠】