西武は非公表ながら、ドラフト1位指名選手を確定させた状況で22日、ドラフト会議に臨む。
誰を選んだか。西口文也監督(54)はシーズン最終戦後、ドラフト会議について「即戦力というところはやっぱりほしいかなと思います」と希望を口にした。さらには20日、21日と2日連続でスカウト会議に参加する意欲を見せている。
西口監督は就任3年目、当然優勝したい。1軍戦力の投手をほしい。球団はもちろん優勝を求めつつ、同時に中長期的展望で編成をデザインしていく必要がある。この日はとりわけ、1位選定で熱い議論が交わされたようだ。
広池浩司球団本部長(53)は即戦力の定義づけについて「2年で1軍の戦力になるのが今は即戦力かな、と私は思います」とし、数値としては「15試合から20試合を任せられたら、1軍の先発かなと思いますね」とした。
1位有力候補の青学大・鈴木泰成投手(4年=東海大菅生)については、他球団スカウトに「1年目から数字を求めすぎるのは…」との声もある。高橋光成投手(29)平良海馬投手(26)がメジャー挑戦希望を持ち、そろって退団する可能性がゼロではない。その完全な穴埋めを1年目からノルマとして求めることはできない。
ただ、ここに来て開幕投手を務めた渡辺勇太朗投手(26)が右ひじのクリーニング手術をした。手術に至るまでの患部経過は想定より時間がかかっている。手術は終えたものの、球団内にも「開幕に間違いなく間に合うと、いう計算はしないほうがいい」との声もある。春先の即戦力への需要がさらに高まり、鈴木の需要は増したか。富士大・角田楓斗投手(4年=東奥義塾)、亜大・川尻啓人投手(4年=高岡商)、近大・宮原廉投手(4年=崇徳)らへの評価も高そうだ。
未来を見すえれば、山梨学院・菰田陽生投手(3年)も魅力的に映るはずだ。投打にスケールが大きく、順調に育てば球団の“顔”になりうる。投打二刀流を強く希望する菰田を育てることは、組織全体の成長にもつながる。インド、ウガンダなどからも選手を獲得する球団の時流、気質的には「菰田」は選択肢になるはずだ。一方で二刀流育成の経験値がなく、獲得後の環境整備着手と考えると、ミッション成功への難易度は高くなる。
いずれにしても先発候補を中心に投手を獲得したいドラフトになる。社会人野球からはパナソニック・柿本晟弥投手(24=東洋大)らをリストアップしたもよう。高校生では大分商・平田玲翔投手(3年)らを高く評価してきた。メジャー挑戦を希望する横浜・織田翔希投手(3年)の強行指名は考えづらい。昨年はドラフト1位で小島を獲得したが、捕手強化も継続的なテーマだ。亜大・前嶋藍捕手(4年=横浜隼人)らを注視しているとみられる。【西武担当・金子真仁】