<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ>◇20日◇東京・両国国技館
WBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(30=帝拳)が“鬼門”の初防衛に成功した。同級1位で19戦全勝(8KO)の最強挑戦者エリク・バディージョ(30=メキシコ)に11回2分13秒、TKO勝ちした。
初防衛した岩田の会見中主な一問一答は次の通り。
-初防衛の今の気持ちは
1年前にこの両国技館で本当に悔しい思いをしたので、正直ちょっと緊張して。1年前のトラウマがフラッシュバックが結構いろいろしていたんですけど、すごくこの試合にかける思いは本当に強かった。先代さんが毎日自分と向き合ってくれて、すごくいい準備ができた。それが出せてよかった。
-どういうペースで行きたかったか
ちょっと相手のバディージョのパンチの軌道、テンポ感、スピード感がちょっと特殊だった。メキシカンとはずっとスパーリングをやっていたけど、ちょっと変わったタイミングでワンツーを打ってくるような感じだった。慣れていこうという感覚で思っていたんですけど、左フックと同時に左を合わされた。ただ全くダメージはなくて、すごく冷静でしたし、効いてはなかったけど、人生初ダウンだったんで、ちょっとヒヤッとさせてしまった。
-相手はスタミナもあったが手応えは
試合前に「肺が4つある」って言ってたんで、「マジかよ」と思った。肺が4つある相手と戦うのはちょっとなんか嫌だなと思っていたんですけど、自分の攻撃を食らい続けてたら絶対にダメージは蓄積してくると思っていた。怖いけど、しっかりとコツコツとダメージを与えて削っていこうと思ってました。
-試合の序盤から自分のペースでやれている部分が多かった。いけるなと思ったか
「行けるな」とはあんまり。ダウンもあったので、相手がまたちょっと読みづらいタイミングで打ってくる可能性もあったので、「最後まで警戒は緩めるな」って先代さんに言われていた。しっかり相手をロープに詰めた時もしっかりと突っ込むだけじゃなくて、相手のパンチを外してっていうのはすごく集中した。
-中盤、相手をあおる感じもあったが
あの辺りの時はもう自分としては「これはいける」と思った。世界タイトルマッチなので、相手もメキシコから覚悟を決めて自分からベルトを取りに来ているのは、計量の時のフェースオフの時の目を見てすごく感じた。今はすごく自分自身がハングリーな状態でボクシングに打ち込めている。相手のベルト取りに来るハングリーさだったり、強い気持ちでは上回っているところを相手に分からせたかった。
-初防衛はイメージ通り
やっぱり初防衛は難しいですね。本当に。人生初のダウンもありましたし、すごくいい経験ができた。でも、ボクシングをこれからも続けられる、生き残れたことがすごく今は素直にうれしいです。
-11回のビッグパンチは強い意志か。手応えは
そうですね、ありました。手応えはその前から結構あった。ただ、めちゃくちゃ相手が気合入っていて「これぞボクシング」というかすごくいい経験をさせてもらえた。
-家族も観戦していた
すごく喜んでくれた。息子もそうですけど、自分の心の支えなので。それこそ、1年前に負けてから、すごくずっと元気がない状態の自分を見ていた。だから今日も朝起きてから(息子が)「ずっと緊張する」って言っていた。絶対何が何でも勝つ姿を見せてあげないとちょっとダメだなとすごく気合を入れた。息子もずっと顔がいつもとはちょっと違う様子だった。去年負けた時のすごく嫌な思い出から今日勝てて喜んでくれた。
-序盤から足を使っていたが
先代さんからもすごくよく言われるのが「動けなくて動かないのと、いつでも動けて止まっているのは違うぞ」ってことはすごく教えてもらった。自分もその通りだなと思ってやりながら、足を使うよりも迎え撃った方が有利に働くのかもしれないと思った。3、4ラウンド目ぐらいにしっかり迎え撃つことができた。スタミナ面がいつもよりも上がっているなって思った。
-試合のプランは
プランはダウンはしないプランでした。すごく相手も勇気を持ってガンガン来てるなと思った。
-リング上で話していたこととは具体的に
自分は偉大なチャンピオンなんで、他の団体のチャンピオンともやりたい。まだちょっと倒さない相手がいると思っている。
-ダウンはタイミングが悪かった
左フックを打った時にちょっとタイミング、立ち方が悪かったです。正面に立ってしまった。