内山、暫定王者戦に不満も「勝って次へつなげる」

必勝を誓い合う3人の世界チャンピオン。左から田口、内山、河野(撮影・神戸崇利)

 WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(36=ワタナベ)が、4月27日に同級暫定王者コラレス(24=パナマ)と12度目の防衛戦を行うことが11日、発表された。うわさされた大物との対戦や、海外進出がかなわず複雑な心境を示すも、V12戦で暫定王者、国内防衛記録に並ぶV13戦で正規王者を撃破する、王座「完全統一」を誓った。試合はWBAスーパーフライ級王者河野、同ライトフライ級王者田口とのトリプル世界戦となる。

 会見した内山の表情は、どこか曇っていた。期待していた前WBAフェザー級王者ウォータース、WBAスーパーフェザー級正規王者フォルトゥナとの対戦が、相手陣営の都合などで合意寸前で流れた。「モチベーションが下がった部分はある」と正直に思いを語るも、自らに言い聞かせるように続けた。「ここで負けたら意味がない。初防衛戦だと思って戦う。勝って次のビッグマッチにつなげるだけ」と力を込めた。

 36年間破られていない不滅の記録は、いばらの防衛ロードで塗り替える。渡辺均会長は、コラレスに勝利すればV13戦はWBAから指令の出ているフォルトゥナと対戦すると明言。内山も「正規も暫定もいらない」と、2戦連続の王座統一戦に強い意欲を見せた。陣営は元3階級王者ガンボアをV14戦の対戦候補に挙げており、年末にも具志堅氏の記録更新をかけてのビッグマッチにつなげるつもりだ。

 左構えのコラレスは、09年以来負けがなく、上半身を柔らかく使って相手の良さを消す技巧派。攻略は簡単ではないが、たまったストレスをぶつけるには最高の相手。衰え知らずの絶対王者は「誰が見ても、『相手じゃないな』という試合をする」と圧勝劇を予告した。【奥山将志】