ムハマド・アリ氏(米国)が3日に74歳で死去したことを受けて4日、日本のボクシング界でも悼む声が広がった。同時代に活躍した元世界チャンピオンのファイティング原田氏は「もう世界中を探しても、ああいうスーパースターは出てこないだろう。大きな損失。ショックで仕方ない」と惜しんだ。
元世界王者の具志堅用高氏は「今のヘビー級にアリのボクシングはない。パンチをまともにもらわず、あのリズムがかっこよかった」と述懐した。元世界王者の大橋ジムの大橋秀行会長は「ベトナム戦争に反対して政治的な活動でもぶれなかった。いろんな意味でナンバーワンの世界チャンピオンだった」とたたえた。前世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志らを育てたワタナベジムの渡辺均会長も「スポーツの枠を超えたナンバーワン。ボクサーが世界トップのスターになれるというのはボクシング界で仕事している者として誇りにしてきた」との言葉にアリ氏が残した功績をにじませた。
「憧れというか雲の上の存在」とは内山。アリ氏の現役時代を知らない世代でも、元世界王者の亀田興毅氏が「アリのスタイルとパフォーマンスなど、大きく影響を受けた」と時代を超えた圧倒的な存在感を口にした。東京・後楽園ホールで行われた試合では追悼の意味を込め、テンカウントのゴングが鳴らされた。