宮崎亮「弱かっただけ」退路断った世界戦で判定負け

判定負けで悔しい表情の宮崎(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8月31日◇東京・大田区総合体育館

 王者田口良一(29=ワタナベ)が、2階級制覇を狙う指名挑戦者の宮崎亮(28)とのV4戦を判定勝ちで、世界戦で初の日本人対決を制した。

 持ち味を発揮できなかった。鋭い踏み込みが武器の宮崎が、田口を攻めきれない。アッパーやボディーを被弾し、後手に回った。12回まで粘るも判定は0-3。控室であふれる涙をサングラスで隠し「自分が弱かっただけ。ただそれだけ」と悔やんだ。

 3年ぶりの世界戦。母恵美子さん(54)がチャーターしたバスなどで大阪から上京した約200人の大応援団にも応えられなかった。「せっかく来てくれたのに。自分に腹が立ちます」とうつむいた。進退を懸けた決戦に敗れ、2階級制覇に失敗。今後については「何もまだ考えてないですけど、反省してから考えます」と話した。痛恨の2敗目。“浪速の番長”に再び試練が訪れた。