3場所連続で綱取りに挑む大関稀勢の里(30)が1日、東京・江戸川区内の田子ノ浦部屋で、大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けての稽古を行った。

 番付発表翌日の8月30日から連日、土俵に入って稽古を行ってきた稀勢の里だが、この日は土俵の外での四股、すり足に終始。約1時間半で稽古を切り上げた。

 2日は横審稽古総見(両国国技館)、3日から5日までは二所ノ関一門の連合稽古と、4日連続で関取衆相手の稽古が控える。そのため、この日は汗を流す程度にとどめた…と思われたが、その予想は外れた。稀勢の里いわく「オレはいつでも、やる準備は出来ている。力はあり余ってるから」とニヤリ。

 稽古相手になるはずの弟弟子で、新関脇の高安(26)の体調を考慮しての自重だったようだ。前述のように稀勢の里本人は、やる気満々のようで「足も大丈夫。だいぶ体も動くようになったし(稽古)休みもいらないよ」と心身とも良好な状態を自認。「あり余ってる」というパワー全開で、実りの秋場所に向かいたいところだ。