棚橋弘至、オカダとのV11対決へ「ドラマチック」

成田空港でポーズを決める棚橋

 新日本プロレスの「エース」棚橋弘至(41)が4日、米ルイジアナ州ニューオーリンズで英団体RPW、米団体ROHに参戦するために渡米した。

 7日のROH大会ではジェイ・リーサルと組んでROHタッグ王者ブリスコ・ブラザーズに挑戦するなど3試合を戦う予定。同地では8日にWWE最大の祭典レッスルマニア34大会が開催される。「観戦したいと思ってます。初めてですね」。かつて新日本でしのぎを削った中邑真輔がWWE王座戦で王者AJスタイルズに挑む舞台。「間違いなく刺激になるでしょう」と語った。

 5月4日に福岡で開催のIWGPヘビー級選手権で、新記録となる12度目の防衛がかかる王者オカダ・カズチカ(30)と戦うことが決まったばかり。自身が保持する最多連続防衛記録11回に並ばれた1日の両国大会では、オカダの試合後にリングに上がり、「世界中探しても、次の挑戦者、俺しかいねぇじゃん。今度は逆だ。お前の防衛記録…俺が止めてやる!」と宣言した。

 海外遠征から帰国した直後の若きオカダにまさかの敗北を喫し、12度目の防衛に失敗したのが12年2月。王者、挑戦者と立場が入れ替わり、「V11対決」で舞台が整った。「ドラマチックですよね。いろいろな部分が同じ。6年ですよ、6年の大河ドラマですね」と運命的なものを感じ、一層のモチベーションとしている。「6年前はオカダに『顔じゃない』とブーイングが飛んでましたね。今回は正反対の立場ですが、あり得ないことが起こる。歴史は繰り返しますよ」と再び新日本の頂点に立つ像を明瞭に結んでいた。