警官ボクサー杉田ダイスケ(29=ワタナベ)がプロデビューを飾った。ジュン・ブラゾ(フィリピン)を相手に初回から右ストレートをクリーンヒットさせ、5回には相手をぐらつかせた。ダウンは奪えずにKOは逃したが、ジャッジ2人がフルマークの3-0で判定勝ちを収めた。
両親をはじめ母校東農大、前に勤務した機動隊、現在勤務する玉川署などから、約100人の応援団が駆けつけた。杉田は「周りに支えてもらい、感謝の気持ちでいっぱい」と言うと涙ぐんだ。
KOは逃したが「判定勝ちが目標だった。盛り上がりは欠いたかもしれないが、確実に勝つこと。警官とプロボクサーという2つの夢がかなえられた」と感激しきりだった。黒いガウンとトランクスで、背中とベルトラインに白地で「POLICE」の文字を入れた。「パトカーカラー」という黒と白にもこだわった。
3月には玉川署に異動して交番勤務になった。減量中の直前8日は24時間勤務もこなし、「計量失格が怖かったが、体脂肪6%まで絞れた」。
2月には智実夫人との間に次男丈(じょう)くんが誕生したばかりだが、減量表を手作りしてくれて励みになった。この日は山口に里帰り中で、2日後に帰京する家族との対面を楽しみにした。
東農大では大学日本一になり、前世界王者井岡一翔は2年中退も同期だった。全日本社会人で2年連続優勝し、昨年の都大会で110番に通じる110勝を機にプロ転向を決意した。今後に向け「もう1勝してA級になり、いつかベルトを巻きたい」。石原トレーナーも「80点。まじめに練習するし、日本王者ぐらいには育てたい」と期待した。