“進撃の膝”RUI惜敗、石井慧に左膝たたき込むも「壁を蹴ってるような」

2回、石井(左)に膝蹴りを浴びせるRUI(撮影・上山淳一)

<K-1ワールドGP大阪大会>◇4日◇エディオンアリーナ大阪◇スーパー・ヘビー級(3分3R・延長1R)

“進撃の膝”の異名を持つRUI(30=チームbeginning)が、08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの格闘家・石井慧(34=チーム・クロコップ)に惜敗した。判定は0-3だが、3者の内訳は2人が29-30、1人が28-30だった。

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194センチの長身。長い脚をたたみ、何度も左膝を石井の腹にたたき込んだ。時には首相撲から、時にはカウンターで。「昨日の計量後も、ホテルに戻って1000本やった」という“膝爆弾”。石井の印象を「岩を殴っているような、壁を蹴ってるような。見た目以上に圧力はあって、決めた作戦をどんな局面でも遂行する人なんだろうな」と語る一方で、ダメージを与えている「感触はあった」と振り返った。

「このK-1の舞台だから、石井慧選手と拳を交えることができたと思います」。そう口にしたが、やはり悔しさは募る。「負けて言うことではないですが…感謝しています」。両目に涙を浮かべ、声を震わせた。