<新日本:東京ドーム大会>◇4日◇東京ドーム
昨年のG1覇者オカダ・カズチカ(34)が、IWGP世界ヘビー級王座を初戴冠、第4代王者になった。
【新日本1・4】オカダ・カズチカIWGP世界ヘビー級初戴冠 鷹木に勝利/詳細>
4度目の防衛に挑んだ王者鷹木信悟を渾身(こんしん)のレインメーカーで沈めた。3月6日で創立50周年を迎える新日本プロレスの“顔”になった。5日には王者を自称するウィル・オスプレイと対戦する。IWGPタッグ選手権試合は、挑戦者の後藤洋央紀、YOSHI-HASHI組が、初戴冠した。
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昇り龍を撃ち落とした。両手を広げて掟破りのレインメーカーポーズを披露した鷹木を前に、普段クールなオカダが爆発した。
試合中盤の中継カメラを気にする余裕は一変。必殺技のレインメーカー2連発でも倒れない強靱(きょうじん)な相手に、なりふり構わずに立ち向かった。最後は開脚式のツームストンパイルドライバーから、この日1番のレインメーカーで沈めてみせた。「鷹木さん、あなたは本当のチャンピオンでした。本当にありがとうございました」。最高の戦いを演じたライバルを心の底からねぎらった。
新日本の創立50周年を背負う覚悟があった。新調したガウンは光沢のある白地に金色の襟元と帯と往年のデザインで、アントニオ猪木氏をほうふつとさせた。1万人を超える東京ドームのファンの前で、先輩が築き上げてきた歴史に恥じぬストロングスタイルを披露した。「まだまだ50周年イヤーは始まったばかり。コロナという大きな敵と戦っているが、何度倒れても僕たちは戦う」と新王者は高らかに宣言した。
新日本プロレスの頂点に帰ってきた。20年1月5日の東京ドーム大会で内藤哲也に敗れて以来となる最高峰のベルトを腰に巻いた。飯伏幸太への権利証として持ち歩いていた「世界」の名前が入る前のIWGPヘビー級のベルトに「ありがとうございました。(団体が)50年続いたのはIWGPヘビー級があったからだと思う」と一礼。初戴冠した世界ヘビー級のベルトとともに、歴史をつくっていくことを誓った。
結果が出ない中でも、自身の調整方法を貫いた。オカダにとって、高いパフォーマンスを発揮するうえで何よりも大切なことは、メンタルの維持。他の選手の試合は一切見ない。次の試合の対戦相手も確認しない。「見たら息があがっちゃう」と、自身のリングだけに集中してきた。昨年2戦2敗と苦しめられた鷹木にも「彼は21年のMVPですけど、僕たちが戦うのは22年」と意識はなかった。誰が来ても倒すだけ。新日本の“顔”に返り咲いたオカダの22年はここから始まる。【勝部晃多】
◆オカダ・カズチカ 1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学卒業後に闘竜門に入門し04年8月、16歳の時にメキシコでデビュー。07年8月に新日本入り。12年には棚橋を下し、IWGPヘビー級王座を初戴冠。同年、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。21年秋に7年ぶり3度目のG1制覇を果たした。IWGPヘビー級は第57、59、63、65代王者。得意技はレインメーカー。191センチ、107キロ。妻は声優の三森すずこ。