“真の王者”オカダ・カズチカ「50周年にふさわしい」次は内藤哲也迎え撃つ

防衛に成功しファンの声援に応えるオカダ(撮影・横山健太)

<新日本プロレス:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム◇第2日

IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(34)が「真の王者」を証明した。 ウィル・オスプレイ(28)に勝った。

4日の東京ドーム大会で鷹木信悟から王座奪取に成功。一夜明けて、同じ東京ドームのメーンイベントで、王座返上を受け入れずベルトを自作して「真の王者」を主張し続けるオスプレイと対戦。お互いの技をすべて出し尽くす激闘になり、最後は2人ともフラフラになったが、最後はオカダがこの試合、2度目の必殺のレインメーカーを決めて3カウントを奪い初防衛に成功。完全決着をつけた。勝利後は内藤哲也が挑戦表明した。    

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オカダが紙一重の攻防を制した。オスプレイから何度も打撃を受け、顔は土色になった。苦しみながらも32分52秒、最後は必殺技の短距離式ラリアット、レインメーカーで沈めた。

新日本プロレスで戦うことに強い誇りを持ってきた。モチベーションについて「保とうとする必要はまったくない」ときっぱり。「僕たちはリングに上がることが仕事。『いらないよ』って言われるまでは戦っていくしかない」。お客さんを盛り上げるのはプロとして当然。そんな高い意識が強さを支えている。

プロの自覚は野球界のレジェンドから学んだ。ある対談で、巨人監督時代の長嶋茂雄氏と松井秀喜氏のエピソードを聞いて胸を打たれた。「長嶋さんは松井さんの体が痛いところがあっても試合に出させた。その時、その会場でしか見られない人がいる。そんな人たちのために出させるんだよ、と。確かにその通りだなと思いました」。新日本プロレスのリーグ戦はプロ野球よりも地方を巡業する。その日勝てなかったとしても、次も応援したいと思わせる試合をするのがプロ。いつでもどんな場所でも、元気なオカダを誓う。

次のタイトルマッチはこの日、名乗りを上げた内藤哲也と戦うことに決まった。20年1月に敗れて、ベルトを奪われた相手。「(新日本創立)50周年にふさわしいんじゃないでしょうか」と白い歯をこぼした。

団体を背負う覚悟が表れていた。前日4日に続き、新日本を創立したアントニオ猪木氏をほうふつとさせる白地のガウンで登場。試合の最後は「猪木さん、俺は新日本プロレスのリングの上に上がってくれるのを待っている。元気になってまたこのリングに上がってください」と、涙を浮かべながら呼びかけた。「まだまだ50周年は始まったばかり」。新日本プロレスの誇りを胸に、歴史の先頭を走り続ける。【勝部晃多】