井上尚弥「腹立った。視線が上からきていたので、上等だよと」怒りの30秒間フェースオフ

WBC・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量をパスしフェイスオフを行う王者フルトン(左)と挑戦者の井上(撮影・野上伸悟)

プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が25日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(29=米国)に挑戦する。

24日に横浜市で前日計量が行われ、同級初戦を迎える挑戦者の井上はリミット(55・3キロ)よりも100グラム少ない55・2キロ、一方の統一王者フルトンはリミットでパスした。両者は初めて目を合わせてフェースオフ。関係者の制止が入るまで約30秒間、にらみ合った。以下は井上の一問一答。

--計量を終えた

井上 燃えてきましたね。

--にらみ合いは長かった。

井上 腹立った。顔が。視線の送り方ってあるじゃないですか。ちょっと上からきている感じだったので、上等だよと。

--久しぶりの感情

井上 そんなに自分は表情に出すタイプじゃないから。メンタル的にもよく仕上がってるなと。いい試合になりそう

--(減量苦が伝えられていた)フルトンも1発クリアした

井上 そんなにきつそうに見えなかった。体はあまり見ていないので、これから写真とかを見てみたい。

--2日前の会見ではフルトンのトレーナーが(井上の)バンテージの巻き方に注文をつけた。

井上 ローカルルールを分かっていないんでしょうね。自分も米国カリフォルニアで試合をしたときは、素手にテープ巻いてはいけないと言われて、バンテージを巻いてからテープ巻いた。その地域のルールに則ってやっている。

--怒った井上は強い

井上 打ち合ってくれたら爆発的なものが出せる。でも明日は技術戦になると思う。感情は抑えて、頭を使って戦いたい。

--仕上がりは

井上 120%。1階級上げたからってたるんだ体じゃなくて、しっかりと筋肉をつくりあげてスーパーバンタム級の体つくってきた。ここからリカバリーして全然違う体を見せられると思う。たかが1・8だけど、これがどれだけ大きいか明日の自分の動きで分かるだろうし、1・8キロの壁がどんなものかも明日の試合で証明できる。

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