プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が25日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(29=米国)に挑戦する。24日に横浜市のホテルで前日計量が行われ、同級初戦を迎える挑戦者の井上はリミット(55・3キロ)よりも100グラム少ない55・2キロ、一方の統一王者フルトンはリミットでパスした。
計量後、井上は100%超えのコンディション作りができたと強調。「(仕上がりは)120%。1階級上げたからと、たるんだ体ではなくて、しっかりと筋肉をつくりあげてスーパーバンタム級の体つくってきた。ここからリカバリーして全然違う体を見せられると思う」とスッキリした表情をみせた。
計量パス後には初めてフルトンとフェースオフ(にらみ合い)し、関係者の制止でも視線を合わせ続け、32秒間という長いにらみ合いとなった。18年5月、WBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英国)が前日計量で1時間遅刻した時、試合は1回TKO勝ち。19年5月、IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦前の公開練習で父真吾トレーナーがスマホで写真撮影しただけで詰め寄られた時も2回TKO撃破した。「怒り」の井上は圧倒的な勝利を飾ってきた。
しかし井上は冷静そのもの。「打ち合ってくれたら爆発的なものが出せる。でも明日は技術戦になると思う。感情は抑えて、頭を使って戦いたい」。対戦するフルトンの愛称もクールボーイ・ステフ。井上も冷静な頭でリングに立つつもりのようだ。
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