重岡優大が世界王座陥落、ジェルサエムに12回判定負け

3回、重岡優大からダウンを奪うジェルサエム(左)(撮影・森本幸一)

<プロボクシング:WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇名古屋国際会議場

WBC世界ミニマム級王者重岡優大(26=ワタナベ)がプロ初黒星で世界王座から陥落した。同級6位メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)の挑戦を受け、12回判定1-2で敗北を喫した。興行をプロモートした3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー(37)の期待を受けて指名された昨年4月以来のメインイベンターだったが、元WBO世界同級王者に屈した形となった。

昨年10月、パンヤ・プラダブシー(タイ)に判定勝利し、団体内王座統一に成功して以来、約5カ月ぶりのリングだった。パンヤ戦は強打を打ち続けた影響で試合途中に両拳を痛めた。試合後の検査では拳の骨折が判明。1月には全力で打てるようになったものの、今度はスパーリング中に左ひじの靱帯(じんたい)を痛めた。故障が続きながらも頭は常に冷静。ジャブなど右拳の技術向上に専念し、回復を待つなどプラス思考で調整を続けた。

これまで金カラーなどが多かったヘアスタイルも黒色に戻した。4月16日に27歳を迎える。コスチュームやグローブも黒で統一し「こうやって人は落ち着いていく」と“大人”モードを強調していた。故障をしても一喜一憂しないクールさもジェルサエム戦のテーマの1つだった。持ち前の激しく好戦的なスタイルを生かしつつ、技術的には冷静かつ丁寧に攻めることも重要視。「完成度の高いボクシングを見てもらえたら」と手応えを示していたが、ジェルサエムに勝てなかった。

昨年1月、同門の先輩となる谷口将隆を2回TKO撃破していた挑戦者だった。「もう谷口さんと戦ったことは忘れている。俺の相手だから」と集中していたが、敵討ちできなかった。重岡優は「メインになったからには恥ずかしい試合はできない。メインにふさわしい、見ていた人が良い興行だったなと思って帰ってもらえるように。より一層、気合が入った」とリングに向かったが、WBCベルトを死守することはできなかった。

 

◆重岡優大(しげおか・ゆうだい)1997年(平9)4月16日、熊本市生まれ。空手を経てボクシングを始め、開新高で4冠。拓大進学後、18年に全日本選手権ライトフライ級制覇しアマ5冠に。アマ戦績は81勝10敗。大学3年で中退し、ワタナベジムからプロ転向。19年10月にプロデビュー。21年2月、日本ライトフライ級ユース王座を獲得。同11月、WBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座を奪取し、22年11月に日本同級王座、23年4月、WBC世界同級暫定王座を獲得し、同10月に正規王者に。家族は両親と姉、弟、妹。身長160センチの左ボクサーファイター。

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ダブル世界戦 重岡優大-ジェルサエム、重岡銀次朗-アンパロ/ライブ速報します