井上尚弥「ちょっとむっとした」金芸俊の挑発ポーズに「そんなことしなきゃいいのに」/一問一答

試合後、会見に臨む井上尚(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇東京・有明アリーナ

4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が防衛(WBAスーパー、IBF3度目、WBC、WBO4度目)に成功した。WBO世界同級11位金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)の挑戦を受け4回2分25秒KOで勝利。歴代単独2位となる4団体統一王者としての3度目の防衛成功となった。歴代1位はサウル・アルバレス(メキシコ)の4度防衛まであと「1」に迫った。

会見での一問一答は、以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-試合の感想は

疲れました。これは試合で疲れたというよりも、この2カ月間いろいろあった。中止、対戦相手の変更、肉体的ではなく、精神的に、結構きつかった。それがこうやって無事に勝つことができて、終えることができて、肩の荷がおりたというか。どっと疲れがきました。

-調整期間が延びた分、調整もうまくいったということでしたが、リングではどうだったか。

動き自体も悪くなかった。その感触は、すごくよかったなあと。これはまたひとつの調整方法として、自分の中で取り入れていきたいなと思いました。

-4回KO勝ち。自身の評価は

相手あってのボクシングですし、今日は相手に対して、いいボクシングができたのかなと思います。

-金の印象は

印象ですか。うーん。どうですかねえ。うまさもありましたし、そういう全てが分かる前に終わってしまったというのが、ひとつ、いい方としては合っているのかなと思います。

-最後のKOシーンはいけるという手応えがあったか

そうですね。手応えは結構、最初の方からあったので。それをどういうフィニッシュにつなげるか、を考えていました。

-春にラスベガス、サウジアラビアという話も出ましたが、改めて今後は。

あらためて、というか。今、ここでお話できることはあまりないので。試合が終わったばかりなので。この後、大橋会長と話していきたいなと思います。

-パウンドフォーパウンドとして、今後について教えてください。階級を上げる予定などはあるか

すぐに上げるということはないと思います。まだスーパーバンタム級で戦わなきゃいけない相手もいますし。そのあたりはどうなるのか。そこも大橋会長と話しながら決めていきたいと思います。

-金が「こい、こい」と手招きしたが、ポーズを見て火がついたか

ちょっとムッとはしましたけどね。そのぐらいですかね。絶対、倒してやろうと思いましたね。「そんなことしなきゃいいのに」と思いながら、試合をしていましたね。

-この2カ月のきつさというのは、不安ですか、(いい試合を)みせないといけないというプレッシャーですか。

見せなきゃいけないというプレッシャーではなくて、12月24日に向けて、まず全力で仕上げていた。10日前に延期。1週間ぐらいは何も考えず過ごして。また1カ月で、全力で仕上げる。自分自身、必死にトレーニングをやっているので。やっている時は思わなかったけど、こうやって終わってみると、どっと疲れたなと感じました。

-2回に不用意な1発をもらったが、その理由は

正直に言いますと、金選手の試合はざっと見たぐらいなので。あとは自分のキャリアと引き出しと、を信じて戦おうと思っていたので。(パンチの)軌道とか把握はできてなかったので、ああいうパンチをもらったかなと思いますね。

-リング上でボクサーとしての完成度は測れない、という発言があった。どのようなボクシング人生を描いているか。

描いているボクシング人生というのは、まだわからないですね。この先にどんなボクシングドラマが待っているか、わからないので。引退した時に自分がどう感じるかを、大切にしながら、やっています。

-延期、挑戦者の変更、武居選手のけが、とイベント自体も異例づくめだったが、メーンイベンターとしてどうだったか。

自分も今日、どうなるか、すごく不安の中でリングに上がった。リング上から見渡した景色は、対戦相手の変更、日程の変更、という中、多くののファンの方が足を運んでくれていて、すごく自分はうれしく思った。これでメーンイベンターとしての責任を果たせたのかなと思いました。

-大橋会長と井上真吾トレーナーもひと言ずつお願いします。

大橋会長 先ほども井上が言っているように、疲れた、ということで。自分もすごく疲れた。長い1カ月でした。携帯が鳴ると恐怖症になってしまって。大変でした。実は金選手のリザーバーもいたんですが、体重オーバーでこれなくなって。井岡選手の相手がインフルエンザということがあったので、2月6日にも(この会場を)借りていまして。インフルエンザになっても、試合ができるように整えて。苦しいというか、大変長い月日で。自分もですが、井上尚弥もこの経験はなかなかできるものじゃないので。またモンスターになっていくんじゃないか。今日の試合はとてつもなく大きな試合だったと思う。

井上真吾トレーナー 延期からのぎりぎりでまた選手が変わって、ヒヤッとする場面もあったけど、4回に倒すことができて本当に良かったなと思います。

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